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Domaine de la Romanee Conti(ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ)

本拠地
ヴォーヌロマネ


歴史
1869年 オベール・ド・ヴィレ−ヌの家系がRomanee Contiを所有する。その後Echezeaux、Grands Echezeaux、Richbourgの一部を所有する小さいながらも最高の醸造家としてなを馳せることとなる。
1933年 La Tacheの全てを購入。
1942年 エドモンド・ゴーダン・ド・ヴィレ−ヌとともに、アンリ・ルロワが経営権の半分取得し、ドメーヌを会社組織(ソシエテ シヴィル デュ ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ)とした。
1946年 Romanee Saint-Vivanの耕作権の一部を取得
1950年 エドモンド・ゴーダン・ド・ヴィレ−ヌが死去し、息子のアンリ・ド・ヴィレ−ヌが経営権を受け継ぐ。またアンリ・ルロワも娘のボリーヌとマルセル(ラルー・ビーズ・ルロワ)に分与した。
1963年 Montrachetの数畝を購入。
1974年 アンリ・ルロワ、アンリ・ド・ヴィレ−ヌは監査役となり、その子供達である、オベール・ド・ヴィレ−ヌとラルー・ビーズ・ルロワが役員となり、同年にリリースした1971年ものより、2人のサインが記載されるようになる。
1980年代後半 有機栽培を取り入れる。
1988年 耕作権のあったRomanee Saint-Vivanの畑を買い取った。
1992年 ラルー・ビーズ・ルロワからラルー・ビーズ・ルロワの姉、ポリ−ヌ・ロックの長男が共同経営権を得るが、直後に事故によリ,死亡、ポリ−ヌの次男である、アンリ・フレデリックへと共同経営権が移る。
2002年前後 ラターシュとグランゼシェゾーの一部7ha程にブルノー・ベレール指導のもと、栽培長ニコラ・ジャコブによりビオディナミを実践。

 

栽培
有機栽培と、ラターシュやグランゼシェゾーの一部でビオディナミを採用。堆肥は搾りかすや選定時に切り取られた物を使用している。
収量は収量の多い年でも30ha/hlで少ない年では10hl/haまで落ち込む。過去に雹で傷付いた葡萄果が出た年にピンセットで全て取り除いたこともある程で完璧な状態の葡萄果の粒のみを使用するため、やみくもに収量を制限するのではなく、健全な葡萄果を使用することに重きを置いているようである。

 

醸造
完全な葡萄粒のみを使用し、軽くカットした葡萄を破砕、除梗せずに専用の木製醗酵槽に投入して、32−33℃で緩やかに発酵をさせる。

 

熟成
フランソワフレール社製で50年前に買い付け、何十年も乾燥させた樽材を使用している。新樽率は100%で18−24ヶ月の熟成、澱引きは1回のみ行う。
卵白による清澄の後、瓶詰めを行う。

 

主要商品(2008年5月編集)
Rouge
Romanee Conti  1.81ha
La Tache  6.06ha(モノポール)
Richbourg  3.51ha
Romanee Saint-Vivan  5.29ha
Grands Echezeaux  3.53ha
Echezeaux  4.67ha
Vosne-Romanee 1er cru Cuvee Duvault Blochet
Vosne-Romanee 1er cru Les Petits Monts 0.41ha(所有しているがリリースはなし)
Vosne-Romanee 1er cru Les Suchots 1.02ha(所有しているがリリースはなし)

Blanc
Montrachet  0.68ha
Batard-Montrachet  0.17ha(所有しているがリリースはなし)

 

商品、スタイル、他情報について
キュヴェ デュヴォー ブロシェは最近では1999年、2002年、2004年に生産されており、グランクリュ郡の2度めの収穫をした葡萄をメインにブレンドしてつくられているようである。
どれも芳醇で新樽100%とはいえ、樽の香りよりも果実の香りに満ちている。果実味豊かで、繊細な舌触り滑らかさとけたタンニンがあり酸やミネラルが果実味とともに広がり、余韻の長さは特筆物である。

ロマネ・コンティ、果実の香りやスパイス、土の香り等ありとあらゆるポジティヴな香りが存在するが、華やかな香りのヴォリュ−ムは豊かであるが強すぎることはない(これよりも芳醇なワインはいくらでもあり、ラターシュやグランエシェゾー、リシュブール等の方がヴォリュ−ムが往々にして豊か)。味わいも果実味、酸味やミネラルの広がり方、タンニンの滑らかさ、等の要素は豊かではあるが強い物ではなく各々のよそのバランスが若いときから絶妙さを保っている。余韻はひたすら優しく長い。

ラターシュは最近の物はややSO2無添加での醸造をおこなったワインにあるような香りがある。とても芳醇でやや黒果実が豊かに混じりあう果実香。果実味に溢れヴォリュ−ムもある。タンニンが豊富な印象。

リシュブールは果実味の中にミネラルや酸の広がりがしっかりと感じられる。

ロマネサンヴィヴァンは、スパイシーで果実味が濃厚な味わい、酸味やミネラルのバランスがとれているが,熟成が最も早く柔らかさと優しさがある。

グランゼシェゾーは果実見に溢れ、果実味の伸びやかな印象とミネラル,酸味が比較的控えめな印象でタンニン等は十分に熟し柔らかい印象。2004年等はSO2無添加による醸造の香りのような香りが強く感じた。

エシェゾ−は豊富な酸味、ミネラルがタンニンとバランス良く存在し、果実味とそれらの広がりは相まり、気品を感じる印象。

 

2008年現在は殆どの高級ワインの輸送は気を使われるようになったが(ほんとにここ数年の話である!)、ここ最近の話である。

過去に仕入れられているワインの殆どは運搬中にリーファーを使っていたとしても保税倉庫、現地や,日本でも港の積みおろしについて、インフラが今程整備されておらす、熱によって確実に果実味を削られて消費者に届くような物が殆どであった。

ロマネコンティも例外ではなく完璧なバランスを持つが故に少し果実味を失うと酸味やミネラル、タンニンが浮いてきてしまい、酸っぱくて渋くて力強さのないワインという印象を受けてしまったであろう。

もし、当時、ブラインドで、DRCの若めのワインを鑑定すれば、おそらくは果実味が特出していて酸やミネラルがやさしく、タンニンがなめらかなグランゼシェゾーが一番バランスが良く感じたのではないだろうか、特出した果実味を失っても酸味、ミネラルがもともと優しい印象なため、バランスが他の物ほどは悪くはならないのではと想像できる。ラターシュもこれに近いがどうしても豊富なタンニン分が若い内はめだってしまったであろう。

また、果実味は熟成とともに失うが、熟成とともに甘いアタックが出てくるわけだから、熟成させれば、たとえ、若い内の果実味を失っても酸味やミネラルと甘味のバランスはとれてくると考えられる。

そうなると問題のある輸送された物で熟成を経た物なら、ラターシュが一番バランスの良い物に感じるのではないだろうか? 
もともとが豊富なタンニン分を持つため、果実味を失うと固い印象を受けるが、そのタンニン分により他より果実味の損失を少なくてすんでいる。つまり、一度も熱を受けていないものにより近い状態のまま、熟成ができるため、タンニンは削げ、各々の要素がオリジナルに近い状態でバランス良くまとまっていくことが予想されるからである。

機会があれば、その時代に比べて飲まれたことがある方々に話を伺うことをおすすめしたい。

それと同時に、現地ヘ行き、最高の状態で保管されている若いロマネコンティを飲むことをお薦めしたい。きっと今までの書面や昔飲んだことのある方の印象とは異なった感動が包み込む出あろう。

ワインの鑑定ができる方で、若いロマネコンティは固くて美味しくないという方は完璧な状態の物を飲んだことがない可能性が強く、また、過去に(輸送に問題があった)日本で若いロマネコンティをのんで、素晴らしいバランスであったという(一部のロマネコンティが無事であったという奇跡があれば別だが)方は、まったくワインの鑑定において信用できないような方の可能性が高い。
ここまで言ってしまう理由は、偏に、おいしい、まずいは個人の好みだが、各要素のバランスがどうかという鑑定は殆どの方に一定であるからである。

 

輸入元
ファインズ